前提から間違っていたんだと思うよ。





「聞こえなかった?もう君たちの用事は終わりだよ。」



目の前の「『鍵』の友人」の言った事を古泉は理解できなかった。



「何を…言ってるんですか…?」

「簡単だよ。涼宮さんの力はちゃんとキョンが回収したから。
もう彼女のご機嫌とりはいらないよ。」

おつかれさま。と彼は笑った。



「な、ぜ…。」


声も出ない。

古泉の胸中は混乱の一言だった。


(なぜ彼が涼宮さんや僕の事を知っている?
それにキョン君、が涼宮さんの力を回収…?)



「まさか。」



「多分今君が思った通りだよ。



中性的な顔に形だけの笑みを貼付けて国木田は一言言った。




「キョンは返してもらうね。僕だけの大事な神様だから。」





叫びは音にならず。



国木田は幻だったように姿を消した。


###



「お待たせ。」
「ああ。何してたんだ?」


「秘密。」



キョンは全て忘れてる。
ごめんね、忘れたくなかっただろうけど。



そうしなきゃ一緒に帰ってくれないからね。



ごめんね。



僕は君達みたいに指をくわえていられなかったんだ。


そうだね、彼ら流に言うなら。



鍵は僕だったんだ。



end



神様キョンでした。国木田くんを絡めたのは趣味。
言葉が少なすぎていつもすみません…;;


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