「聞こえなかった?もう君たちの用事は終わりだよ。」
目の前の「『鍵』の友人」の言った事を古泉は理解できなかった。
「何を…言ってるんですか…?」
「簡単だよ。涼宮さんの力はちゃんとキョンが回収したから。
もう彼女のご機嫌とりはいらないよ。」
おつかれさま。と彼は笑った。
「な、ぜ…。」
声も出ない。
古泉の胸中は混乱の一言だった。
(なぜ彼が涼宮さんや僕の事を知っている?
それにキョン君、が涼宮さんの力を回収…?)
「まさか。」
「多分今君が思った通りだよ。
中性的な顔に形だけの笑みを貼付けて国木田は一言言った。
「キョンは返してもらうね。僕だけの大事な神様だから。」
叫びは音にならず。
国木田は幻だったように姿を消した。
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「お待たせ。」
「ああ。何してたんだ?」
「秘密。」
キョンは全て忘れてる。
ごめんね、忘れたくなかっただろうけど。
そうしなきゃ一緒に帰ってくれないからね。
ごめんね。
僕は君達みたいに指をくわえていられなかったんだ。
そうだね、彼ら流に言うなら。
鍵は僕だったんだ。
end
神様キョンでした。国木田くんを絡めたのは趣味。
言葉が少なすぎていつもすみません…;;
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